おれはもうおなかすいた(@ADHD、薬剤師)
最近というか前からだけど、カレーにハマっている。
カレーは毎日食べても……意外と飽きない。
ハマるとそればっか食べちゃうのはADHDの特性か……
さて、この前ツイッターのフォロワーさんから、ぼくがするミスについて質問がきた。読者さんもフォロワーさんも少しずつ増えてきて、誰かの役に立ててるんだなぁ!と、思うとすごく嬉しい!
このブログのフォロワーさんが30人、ツイッターが100人くらいになったら情報交換会的なオフ会でも開きたいなぁ。幹事的なものは苦手だけどw
さて、いい機会なのでミスについて今回は書いてみよう。
始まりは出張機材の持って行き忘れでガンギレ
ぼくがADHDだと知る前……まだサラリーマンだった頃。
この頃が一番ADHD症状で悩んでいた時期かもしれない。とにかくね、ADHDだって知らないから、なんで自分はこんなミスするんだ?って悩んだものです。
最終的に涙をこぼしながら通勤。
ものすごい倦怠感と翌朝の会社ヤダなぁ感を抱え帰宅するという生活。
この会社ではよく出張にいっていたんだけど、そのときの荷造り担当がぼくだった。血管年齢とか体組成とか測る機会を詰めて送ってたんだけど、まぁ量が多い。
ぼく自身、雑なとこもあるから、ポイポイ詰めて送りやした!みたいな感じで初めての出張の荷造りを終えた。
するとどうでしょう!
当日、遠方にて荷物を開封してビックリ。これがなきゃ起動しないってアイテムが入っていない。
あわわわわ。。。。。
この会社ではまったく自分らしくいられなくて、ものすごく取り繕って生活していたから、なんだかごめんなさいもうまくいえずアタフタ。。
とりあえず、ボスから「どうしてくれんのよっ!!」と叱責され、片道30分くらいの電機屋に行かされたのでした。
いやね、この電気屋に代用品があったからよかったけど、これなかったら2泊3日の出張がパァになるとこだった。
人件費だけでも何十万だし、イベント出張だからわざわざ予定をあけて来てくれる方々がいるわけ。
そんな中、持ってくるの忘れたんで今日は何もできません!なんてなったら、「おめぇ、ぶっ殺すぞ!!」なんて、野沢雅子さんもビックリの詰め方をボスにされるのも当然です。
もう本当、胃が痛くなる想いというか、毎回の出張準備が嫌でしょうがなかった。なんでぼくが一人でやらなきゃいけないんだって思いながら。
その後もミスをして、持って行き忘れが何回かあったんだけど。。
この辺の抜け漏れは、持ち物リストを作ることで改善した。これはまだADHDだと知る前だけど、やっぱなんでもリスト化するとかメモするとかって、すごく大事。
もうADHDなら小学生並みにメモとかチェックとかした方がいいよな。
薬局でのミスは周りに助けられる日々
で、ADHDの診断を受けサラリーマンを辞めてからの薬局。
今度は人の命に関わるミスに変わるわけです。これはイベント失敗とかよりももっと重大。やっぱ医療事故って調剤ミスからも発生するわけで。
最初は調剤をよくやってたんだけど、まぁよくミスをした。
・規格を間違えて調剤
・一包化に一つ入れ忘れる
・粉のgを間違える
・錠剤入ってないのに気づかない
などなど、あげればキリがないんだけど、これらは全部監査で助けてもらった。まだ施設を回ってなかった頃は本当に辛かったというか、なんでこんな自分はできないんだ?と思った。
でもやっぱそれでもやらなきゃいけないわけで……
このときはまだSNSやってなかったから、どう工夫したら?とかもよくわからなかったけど、パートナーと話して「声だし確認、指差し確認したら?」とか、アドバイス通りになんでも試してみた。
規格間違いとか、取り違えなんかは減った。
このときはストラテラも飲んでたけど、それでもやっぱミスはゼロにはならない。なんていうか、なんでこんなことする?って突拍子もないことをしてしまう。まぁそれがADHDなんでしょうけど。
で、施設を回るようになってからは……
・セットするのを忘れる
・持っていくのを忘れる
・朝のところに夕の薬を入れる
この辺のミスはどうしてもあるけど、メモを書けば解決するようなミスはなくて、むしろフットワークの軽さというか多動が功を奏している。
とにかく1日の中でいろんな施設を訪問しなきゃいけないんだけど、多動ゆえにそれが苦じゃない。他の薬剤師に聞くと、投薬カウンターでじっとしている方がよくて、訪問が苦痛らしい。
ぼくと全く逆なんだよね。
当然、メモしなきゃ施設の人との約束、お願い、こうしたらいいかも!など…
当然すべて消え去るw
だからぼくはその場ですべてメモをする。
これくらいなら、覚えていられるだろうなぁってことも全部!ポイントは全部メモすることだ。
そうしないとカレンダー持っていくとか、覚えていられるだろうことも忘れちゃうから。とにかくメモをみることを習慣にしてしまえば、メモに書いてありさえすればミスを防げる。
ぼくなりのADHDの仕事術!誰よりも笑顔で元気でひょうきんに
でもやっぱ調剤とかミスはしちゃう。
監査の人などに助けてもらってやっているけど、これは環境がすべて。途中、すごく偏屈な薬剤師が入ってきたときは、あいつを辞めさせろなんてことも言われた。
やっぱ薬局って閉鎖的な環境だし、ADHDの人にとって環境ってすごく大事と思う。
前の職場の環境なんて、ADHDの自分はまったく受け入れられず、ものすごく取り繕って数年間生活したけど、すごく辛かったもんねw
今だから笑える話だけど、今思えばあれが鬱なんじゃ?って感じ。
で、ありのままでいられる今、ぼくがすごく意識していることが2つ。
・人よりも動くこと
・誰よりも笑顔でひょうきんでいること
この2つをぼくはとても意識している。
人よりも動くことっていうのはミスの穴埋め的なつもりで。やっぱり人に迷惑をかけている意識がある分、どこかで穴埋めをしないとと思う。
自分の薬局は事務さんがゴミ捨てとかするんだけど、ぼくはそれも率先してやる。あとは担当施設じゃない施設で臨時が出ても率先して行きますと言う。
チームワークである以上、助け合う心は大切だと思うし、誰かの負担を少しでも減らせるように意識して動いている。
あとはやっぱ笑顔は大切。
サラリーマンのとき、仕事中に寝てもゲームをしてても怒られない先輩がいた(もちろん仕事はちゃんとできる人)。でもこれってこの人だから怒られないことってあると思うし、この先輩をみていて自分もこういう人になろうと思った。
まぁこの当時はADHDのこと知らないし、自分が自分らしくいられなすぎて、うらやましいなという気持ちが強かったかな。
別に仕事中に寝たりゲームできる人になろうってことじゃないよ?w
やっぱこの先輩もみてて思ったのが、誰よりも仕事は率先してやるし愛嬌があるなと。要は愛されキャラなんですよ。あいつじゃ仕方ないやみたいな空気がある。
自分のことを腫れ物に触るかのように扱っていた人たちも、この人のことはかわいがっていたから、やっぱキャラって大事なんだなぁってサラリーマンのときに思った。
なかなか真似をしてなれることではないけど、キャラは作れるし変えられる。
昔は自分も俺ってクールかな?なんて思ってたけど、そんな自意識はいつしか捨ててしまった。クールよりもひょうきんな方が愛されるんだから、ひょうきんでいられるように意識したらいい。
無理なキャラ作りは必要ないけど、愛されるキャラでいるにはどうしたら?って考えることは大事と思う。
やっぱADHDの鬼門は環境に馴染めるかなんだよね。
環境が変わる経験は何度かしてきたけど、やっぱ思うように馴染める環境ってなかなかない。一般的な人以上に、やっぱADHDの人にしかわからない環境の空気感というか、合わないなという不安感ってあるよね。
職場の人間の性格は自分では変えられないけど、職場の人たちがいい人たちなら、あとは愛されキャラをやっぱ目指したいところ。
環境要因が大きくても、それでも自分からも努力して変わっていく姿勢はやっぱ大切と思うんだよね。
そうじゃなきゃいくらイイ人たちでも、あいつはダメだってなっちゃうし。そうなる前に愛されること。
ぼくが大好きなケツメイシのRYOさんも、「変態は愛される変態でなきゃダメ!」と言ってるけど、それと同じ。
ADHDでも愛されるADHDでありたいと思う。
ミスをしても「あ、ごめんね!」が通用されるように、ぼくは笑顔とひょうきんさと誰よりも動く心を大切にしている。
もちろん倍量投与とかしちゃいけないミスはしないように!
おれはもうねむい。