おれはもうおなかすいた(@複業薬剤師)
羽田空港のカツカレー、地味にうまいんだぜ。
それはさておき……ななななんということでしょう。。前回の更新からほぼ1ヶ月も経ってしまった。。
いかん!ということで、ふんどしを締めなおして更新!!
以前ね…
問題提起ありがとうございます!
これは質問箱の回答では文字数制限があるので、ブログにしましょう!自分なりの意見を。 #peing #質問箱 https://t.co/i3u2Uixpqk pic.twitter.com/ZKB0SbiRQr— おれは。@複業薬剤師 (@ADHD_1234567) 2018年5月7日
こんな質問をいただいたんですよ。一度に全部を回答してしまうと、3夜連続の超大作ドラマのようなボリュームになってしまうので、小出しでいこうと思います。
今回は問題の本質であるADHDの原因は親のせいなのか?ということについて。
ADHDは親のしつけのせいではない
まずは答えから。ADHDは親のしつけのせいではないですね。
イーライリリーのサイトがわかりやすいけど、ここにもあるようにADHDは脳の実行機能にかたよりがあると考えられいて、詳しいADHDの原因は不明です。
質問箱に投稿いただいた方が言っていた、親学という団体の下村博文氏が「ADHDは親のせいだから伝統的な子育てで予防できるんだ」と2012年に言ったそうです。
これちょっとソースをたどってみたんだけど、削除されてしまっていて、信頼性の高そうな元ネタは拾えなかったんだよね。
下村氏がブログで謝罪したとされるブログも削除されてしまっていて。
ぼく個人の意見だけど、こういう発言があったときに団体としての意見になってしまうのは、ちょっと疑問。
たとえばTwitterとかも、「発言は個人の見解であり、所属組織を代表する意見ではありません」みたいなフレーズをよく目にする。
これ意味わかんなかったんだよね。当たり前すぎて。
でもSNSと付き合うようになって初めて、個人の意見が団体としての意見として扱われてしまう現実を知った。
ぼくからすると、この思想は大変気持ち悪い。
で、このADHDは親のせいだってのも、どういう空気感や流れ、心構えでいったのか背景がまったくわからないから、その言葉だけで批判することはできないなって自分は思う。
もちろん、親のせいだなんてトンチンカンだし、間違った事実。
でも、たまたまなんかの拍子で口がすべってしまったのかもしれないし、人は誰でもミスをする。ぼく自身は、自分もミスするからってのもあるけど、他人のミスも寛容でいたい。
一般人であれ有名人であれ、人のミスに対しては執拗に責める必要はなくて、間違ったことならごめんなさいが言えればいいと思う。
下村氏もごめんなさいを言ったようだし、深く考えずにポロっと言ってしまったことが炎上しちゃったのかもしれないよね。
そこに対しては感情的にならずに、正しい事実を知ればいい。
ADHDは親のせいではない。脳の機能の問題だけど、詳しい原因はまだわからない、これが事実。
ADHDは産んだ親のせい!遺伝が原因なら親のせいだ!って変じゃない?
ADHDは親のせいだってのを調べてて、自分として引っかかったのがこれ。
ADHDは産んだ親のせいとか、ADHDは遺伝で遺伝が原因なら親のせいだって意見。
これぼくが反抗期のときにしてた発言にちょっと似たような空気感を感じる。
こんな名前をつけたのは親のせいだ!
こんなとこにシミがあるのは親のせいだ!
ぼくはこんなことで親に反抗してた……
で、意見だから、いろいろな考え方があっていいと思う。ただ大人になったぼくはこの意見は悲しいなと思うんだよね。
産んだ親のせい、親がいけないんだ!ってなんの解決にもならないと思うんだよね。
生まれてきて1回でも楽しいと思えることがあるなら、それは尊いことで生まれてきた甲斐がある。もちろん辛いことがたくさんあることは、自分もADHDだからよくわかる。
でも辛いことにばかり重点的にフォーカスして、親のせいだ!ってのは悲しいなって思う。その場で踏み留まっても何も変わらないぞって。
ADHDで辛いけど、楽しいこともある。楽しいことが少しでもあるなら、産まれてきてよかったよってぼくは思う。
産まれてきたことそのものに関しては、誰もが親のおかげ。
家庭環境は人それぞれだから、気軽なことは言えないけど、産まれてきたことについては感謝でいいと思うんだよね。
同じ生きるなら前向きな方がいいよね。ADHDだって薬で生活の補助はできても根本は治らない。
これは考え方の問題だけど、有名な言葉がぼくは好き。
「他人と過去は変えられない。しかし、自分と未来は変えられる」
ってやつ。有名な心理学者の言葉。
これすごい生きる上での本質を捉えてると思う。もともとぼくもネガティブだったけど、思考を変えると、人って驚くほど変われるよ。
親のしつけのせいでなくても環境がADHD症状に影響を与えることはある
ADHDは親のしつけのせいじゃない。
でも子供のときであれば、環境がADHDの症状に影響を与えることはある。これもイーライリリーのサイトに詳しく書いてある。
結局、ADHDを知らない親は、なんでうちの子は!ってなっちゃうと思う。
ADHDなんて最近わかってきたもので、ぼくが診断を受けた2015年ですらまだマイナーだった。発達障害関係は、メディアの影響でここ3年でいっきに有名になった感がある。
ってことは今、成人の人たちが子供の頃はADHDなんて概念そのものがない。
だから、できないのにできるように強要されたり、叱責されたりって教育を受けた人は自責をすることで鬱になってしまったり、親を憎んでしまったりした人もいるかもしれない。
または、こうやって叱責されることで余計に緊張してできることもできなくなってしまったとか、対人に対して問題を抱えてしまったとか。
こういうADHDを正しく理解しない教育が、ADHDの症状を悪化させてしまうことはあると思う。親のしつけによって、ADHD症状が悪化するとか二次被害が出るってやつね。
大人のADHDで悩んでいる人は、当時はADHDの概念なんてなかったから、こういう二次的なことで苦しんでいる人はいるかもしれないよね。
ぼく自身も、親から……
「なんであなたはできないのよ」
「あなたのことなんかもう見捨ててる」
とかよく言われたもんです。
ときには物が振ってくることもあったり。
スーパーファミコンを投げられたこともあったなぁ。。
でもまぁそれも含めて自分としてはいい思い出です。今はね。
成長過程も順風満帆じゃなくて、つまずくことがたーくさんあったから、ADHDの診断が出たときはなんかすごい肩の荷が降りたんだよね。
まとめ
ADHDは親のしつけではなくて、脳の実行機能の問題。でも詳細な原因は2018年現在は不明。これが正確な答えです。
あと調べてて思ったのは、やっぱ正確なソースをちゃんと探して理解するって大事よねってこと。まとめサイトとか、すごくいい加減なこと書いてあるからね。
情報化社会、自分の目でみてちゃんと考えるの大事だなって、この記事を書いてて思いました。
おれはもうねむい。