おれはもうおなかすいた(@複業薬剤師)
久しぶりになってしまったけど、みんな元気でやっていることでしょう!
何?会社という組織が息苦しいけど、自分は他にいくとこないだろうから耐えています、だって?
それはダメだ。それはまさに、5年前の自分そのもの。
それを続けると、自分の感情がなくなり好きなこともやる気がなくなってくる。そして、会社に行くのが辛くて毎朝涙が出るのに耐えられるようになってしまうのだから。
でも、そんな人生は無駄だ。あのときの自分にもっと早く辞めていいんだよ、タイムマシンで過去に戻れるならば、真っ先にそう声をかける。
なぜなら、辞める決断をするという少しの勇気を出したことで人生が180度変わったのだから。
心のSOSを感じた時点で転職を考える
あなたは今、会社で過ごすこと組織の中で生きることに息苦しさを感じているのではないだろうか?
5年前の自分もそうだった。
たいして仕事もしてない割に定時を迎える頃には、なんともいえない倦怠感に襲われ、電車にのってもすぐにうとうと……大好きだったダンスも気力がなく行けなくなった。
両手足に鉛をつけているような倦怠感や好きなことのはずなのにやる気が起きなくなる現象……診断を受けたら「鬱」といわれるかもしれない。
この鬱ともいえる状況をなぜ生み出してしまったのか?は言うまでもない。自分の素直な心をだまし続けて、自分で自分の心を殺してしまったのだ。
ADHDにとって、堅苦しい組織やお堅い会社は合わない。就職活動をしていた当時のぼくは、自分がADHDだとは知らない。
でも一般的な会社では働けないだろうと思って、柔軟性のある会社を求めた。そうして入社したにも関わらず、最初の会社では生きにくさを感じ合わなかった。
自分で起業したり、フリーランスとして働いたりしない限り、就職や転職はガチャガチャだ。ただでさえ会社や組織が合わないADHDにとっては、より高いハードルのガチャガチャだろう。
でも、あなたが組織で生きにくいと感じている感覚は、心が必死で出してるSOSのサインだ。
生きにくさを押し殺すことで素直な心が死ぬ
ぼくは、心のSOSを無視した。無視したというよりは、違う会社や職業に転職したって同じことの繰り返しだろ?と、諦めていた。
入社してすぐに生きにくさを感じたにもかかわらず、ぼくは約6年もその会社に在籍した。
よく耐えられたなと自分でも思うけど、正確にいえば耐えられてないのだ。なぜ6年も在籍できたか?といえば、途中から心が死んでしまったからだ。
心が死ぬと無気力になる。あれだけ好きだったダンスですらできなくなるんだから、転職しようという行動なんて起こせるわけがない。だからこそ、心のSOSを感じたそのときに転職を視野にいれる、とりあえず行動に移すことが大切だ。
これは会社を辞めて転職したから思えたことなんだけど、自分の素直な心が死ぬと、洗脳を受けたような状態になる。
あれだけ最初は組織に対して反抗的だった自分でさえ、もういいやという諦めからか会社では空気のような存在になっていればいいやとなってしまった。
会社に忠誠を誓うみたいなことは最後までなかったけど、これさえしておけばいいやとか、上司はこれをしとけば文句いわない、マネージャーはこうしたら怒らないだろうという仕事スタイルになった。
心が生きている状態で、相手が望むことを考えるのであればそれは仕事だ。でも、心が死んだ状態でする行動は相手が望むことを考えているようで、そうではない。
相手の機嫌を損ねないようにとか、面倒くさいことをなるべく避けれるようにとか…仕事ではなく、相手のワガママや思い通りにしたい心に従う……洗脳を受けたような状態での行動になってしまうのだ。
ADHDにかぎらず日本人は我慢が美徳のような風潮があるし、不満はあっても耐えるものみたいな空気がある組織もある。
一度、心が死んで今は心がイキイキしているからこそ感じるのは、組織に長くいる人は仕事ができるからいるのではなく、組織に洗脳されているからこそいる人が一定数いる。
この状態は健全ではない。その組織にとって扱いやすい企業ソルジャーの完成だ。ADHDゆえ、転職なんて自分にできるわけはない、他のとこで受け入れられるわけがない、と自信をなくし耐えてしまっているかもしれない。
でも、少しでも「耐えている」という感覚があるならば、それこそが今あなたは行動すべきという心のサインだ。
素直な心のサインを信じて転職!一歩踏み出す決断をする
ぼくは約6年も心のサインを無視して、心が死んだ。
最終的にはパートナーのすすめというか、パートナーの言葉を信じてぼくは転職という一歩を踏み出した。一歩踏み出すのは、非常に勇気がいる。
まだ見ぬ世界に飛び込む、その世界が必ずしも明るい保証はないから。
でも心が死ぬ経験をして、今は心がイキイキとしているからこそ思うのは、耐えることはもう二度としないということだ。
一歩踏み出すことで明るい未来の保証がなくても、少なくとも耐えている心は救える可能性がある。もしまた、耐えなければいけない環境に入ってしまったら、環境を変えればいいのだ。
環境はガチャガチャなんだから、回せばいい。心はそう簡単に元には戻らないのだから、自分の心は自分が一番大切にしてあげないといけない。
3年は続けなさいとか転職を繰り返してたらダメな人とか、世間ではよく言われる。でも本当にそうだろうか?
3年続ける理由はなんだろう?意味もなく3年続けたって得られるものは少ない。転職を繰り返す人間はダメなやつだなんて判断する会社は、入社しても合わないだろうから、むしろ入れなくてよかったんじゃない?
世間がいう当たり前が、あなたにとっての当たり前なのか?そうじゃないはずだ。自分の心が示す当たり前が、あなたにとっての当たり前だと思う。
人がどうとか、世間体がどうとかじゃなくて、自分の心がどうかが大切なんじゃないだろうか。
あなたの心が捉えた違和感は間違っていない。自分がそうだったけど、心が死んでからでは行動はできない。
あなたが今いる環境で、少しでも耐えていると感じるならば、一歩踏み出す勇気を持って決断してみよう。
転職サイトに登録してみる、会社を辞めた同期に相談してみる、なんでもいいからまずは一歩を踏み出す決断を、今の心がまだ生きている状態ですることが大切だ。
- 自分に合った仕事がわからない
- 職場でのコミュニケーションに不安がある
- 働き出しても長く働けるか不安
- 就職活動を自分でしてもうまくいかない
様々な不安を抱えていたり、うまくいかないなぁという人は、発達障害の認知度が高まった今。発達障害専門の就労支援サービスもある。
職業スキルやコミュニケーションスキルを学びながら、自分に合った仕事を専門のサポーターと一緒に探していく新しい就職や転職の形。今は首都圏と関西圏のみの展開だけど、見学や体験利用ができるので、働く意欲はあるけどなぜかうまくいかない!とモヤモヤしている人はのぞいて自分の人生をここから変えていけばいい。
ちなみに今、会社に在籍している同期に相談するのは、あまりおすすめしない。あなたのことをちゃんと大切に想ってくれる同期ならいいけど、そこまで深く考えない人なら、やっぱ傷を舐め合おうとするだろうから。
最後は自分、何を決めるのも自分。
高校生のときに塾の先生に言われた言葉で、今でもすごく心に響いている言葉。この言葉の続きが、「素直な心のサインに、”今”素直に従うこと」だと、あれから10年後にぼくは思った。
おれはもうねむい。