発達障害は遺伝なの?ぼくの父親と母親や兄弟もみんなADHDなのか

おれはもうおなかすいた(@ADHD、薬剤師

 

うまー。山形のラフランスゼリー。

ゼリーが和紙に包まれてるってとこが、おしゃれだよね。

 

 

さて、そういえばこの前、オフ会をしたときも質問をいただき、結構みんな疑問に思ってるのかな?と思ったので今回はこの話題を。

 

オフ会の記事はこちら。

 

まず前提として…

 

 

ぼくの父親も母親も兄弟もADHDなど発達障害の検査や診断は受けていない。こちらを頭にたたき込んでからお読みくださいませ!

 

ぼくから見た父親はADHDよりもアスペルガー

まずは父親から。

 

 

まず息子のぼくが思う父親について。ぼくが思うに父親はどう考えても、一般的な大人ではない。

 

 

よくも悪くも「普通」じゃないんだけど、ぼくとしては世間一般のいわゆる「親父」じゃなくていいなと思ってる。

 

 

父は洋楽に関して、驚異的な見識を持っている。父親に洋楽について聞いたとして、わからないことは恐らくない。知らない音楽はないというレベルでCDをコレクトしている。

 

 

お陰で実家はCD屋敷のようになっている。生きる時代が違っていたら、父親は趣味を仕事にできていただろうなと思う。

 

 

他にも月光仮面とか特撮ヒーローが好きで、今も昔のビデオをウォッチしている。DVDではなく、昔からあるビデオをウォッチだ。

 

 

で、この辺の趣味を突き詰めているところは、「こだわり」という特性でADHDでもみられる。なぜ父親がアスペルガーか?といえばコミュニケーションスタイルにある。

 

 

これはあくまでも、ぼくの主観で診断ではないけど、父親はまともなコミュニケーションがとれない。

 

 

突然、怒鳴ってみたり、マイルールに異常にこだわったり…特徴をあげたらきりがない。少し具体的な例をあげてみると…

 

 

Aさん:「ここからAまではどれくらいの距離ですか?」

父親:「だいたい2mくらいです」

 

 

親戚一同:テレビをだまってみている(浅間山荘事件の映像が流れる…)

父親:お前ら全員死んじまえ!と突然テレビに向かってシャウト

 

 

ぼくの友達に貸したCDが帰ってきた!

父親:必ずCDの裏面をチェックし、指紋がついてるとシャウト

 

 

父親:「おめーのあの変な病院の変な薬はよ…」

ぼく:「…」

 

 

こんな感じだ。

 

 

だいたい普通に話してても、そんなもんは知らん!といきなり言ってみたり、コミュニケーションを取るのが難しい。

 

 

こんなところがADHDよりもアスペルガーに近いのかなぁとぼくが思う要因だ。

 

 

でも、何かプレゼントをあげて気にいるとPCで調べ出して…

 

 

「ここはこんなに有名なのによく手に入ったな!もっと欲しい!」

 

 

なんていって、お茶目な面もある。

 

 

父親を見ていると、親父というよりは永遠の少年のような感じがする。なんとなく何かしらの発達障害は抱えているんだろうな、というのはADHDのぼくからの視点で感じる。

 

 

母親はどちらかというとADHDのような気がする

母親については、典型的なADHDだ。

 

 

とにかく話が飛ぶ。

 

 

Aについての話をしているのに、3秒後にBになり、そこからCとDになり…で、話が飛んじゃったんだけどAはと戻り、そうそうそういえばEはねとなり、結局Aの話なんだけどと戻る。

 

 

とにかく母親と話すのは疲れる。

 

 

ADHDのぼくからみると、母親は典型的なADHDだよなと思うんだけど、母親にこれを言ったら恐らく「そんなわけないじゃない!」とぶちギレる。

 

 

母親はややヒステリー傾向があるのだ。

 

 

あと、多分そんなこと相手は思っていないよ?ということでも…

 

 

「あの人はこういうとこがあって、ありえないのよ!私たちをおとしめようとしてるに違いない」

 

 

とか。

 

 

A店とB店と系列店があったら、A店よりB店の方がおいしいからB店にしか行かないとか。(チェーンなのでA店とB店で大差はない)

 

 

こだわりが強いところもADHDだよなと思う。

 

 

母親もADHDに限らずだが、何かしらの発達障害を抱えているのではないかな?とぼくは感じる。

 

 

兄弟はぼくと似ずADHDの気質はあまりない

ぼくには弟と妹がいるのだが、兄弟についてはADHDや発達障害の気質はあまり感じない。

 

特に弟に関しては、1ミリもADHDや発達障害の要素を感じたことがない。ただ何をやっても平均点以上を叩き出す、器用さが弟にはあると思う。

 

 

たとえば、空手も黒帯だし、水泳は県の大会新記録を出し、バスケでは県選抜に選ばれ、バンドを始めればギター・ベース・ドラムをこなし、大きなライブハウスでライブもやった。

 

 

ピアノも月光を弾けるし、ボクシングはアマチュアライセンスを取得し、釣りも〆方から魚の捌き方までマスターしているなどキリがない。

 

 

そして今は医者になった。

 

 

ぼくは弟を見ていて、天才だと思ったことはない。でも器用だなとは思う。遊びつつも努力はちゃんとする点で、ぼくは弟を尊敬している。ぼくは兄だけどw

 

 

妹については、ADHDの要素は感じないけど不器用さと正義感が自分に似ているなと思う。でも一番違うのが、たとえ相手が間違っていても正義感を武器に反抗しない点だ。

 

 

ぼくはとにかく学校そのものがおかしいと思っていたので、反抗しかしなかった。でも妹の場合は、こんなとこがおかしいんだよと言うものの、先生に反抗したりはしない。

 

 

同級生におかしな奴がいても、このクソ野郎!とはならず、ちゃんと言うべきことを言える。

 

 

同調圧力や多数の圧力に負けず、ちゃんと自分の意見は言えるけど、相手を敬っているとこがすごいなと思う。ぼくが妹の歳の頃は、カッとして手が出たりしていたから、妹の行動をみていると立派だなと思う。

 

 

弟も妹も、ぼくからみるとADHDなど発達障害の要素はないと思う。ぼくは弟と妹の育つ過程、自分の育つ過程がわかるけど、育つ過程もぼくだけ違うなというのは感じる。

 

 

弟と妹は目立った反抗期も特になく、親の手を煩わせることもほとんどなかった。

 

 

母親はぼくによく言うのだが、

 

 

「あなたは本当に育てるのが大変だった」

 

 

これこそが典型的なADHDの子供の特徴だと、ぼくがADHDの診断を受けたとこの先生も言っていた。

 

 

ぼくがADHDの診断を受けた時の話はこの記事にまとめてあるので、興味があったら読んでみて欲しい。

 

 

 

そういえば、弟も妹もほとんど遅刻とかしたことないし、この辺も自分と違うんだよなぁ。

 

ADHDは兄弟や両親から必ずしも遺伝するものではない

ADHDと遺伝の関係については、相関はあるかもしれないけどわからない。因果関係はわからない。

 

 

これが現時点での答えだろう。

 

 

よく混同されるけど、相関関係と因果関係はまったく別物。ここはちゃんと理解しておきたいところだね。

 

 

ADHDに関連する遺伝子がわかってきたそうだ。遺伝子の情報は親子で受け継ぐけど、すべてをそのまま受け継ぐわけじゃない。

 

 

父親か母親がADHD、または父親も母親もADHDなら、ADHDの遺伝子を子供が受け継ぎやすいとは言える。でも子供が必ずしもADHDになるわけではないということだ。

 

 

大阪大学のチームが発達障害の原因分子を発見したと発表している。

resou.osaka-u.ac.jp

 

 

ここに書いてある内容は、はっきり言ってちんぷんかんぷんだけど、簡単にいえば発達障害の発症の原因がわかりつつあって、人レベルでもいえるのか今後の研究に期待というわけだ。

 

 

まとめ

父親と母親はADHDの診断を受けたことはないものの、ぼくからみたら父親はアスペルガーで母親はADHDだ。

 

 

でもだからといって、「おまえ達のせいだぞ!」とはぼくは思わない。

 

 

紆余曲折いろいろあったけど、それぞれ尖った両親だと思うし、世間一般と違う点がいいなとも思う。

 

 

アスペルガーでもADHDでもどっちでもよくて、最終的に楽しければいいんじゃないか?と思うんだよね。

 

 

とはいえ、ぼくは家族との付き合い方というか、コミュニケーションが下手くそで、その辺もパートナーに助けてもらっている。

 

 

パートナーはぼくの両親や兄弟も巻き込んで、楽しい企画を立ててくれたりする。

 

 

コミュニケーションの達人なんだよね。

 

 

パートナーも両親も兄弟もぼくにとって、大切な家族。ADHDなど発達障害は必ずしも遺伝するわけではないけど、家族にADHDがいても楽しく笑顔があふれている例ではないかな、とぼくは思う。

 

 

パートナー、両親、兄弟、家族にはいつも感謝しています。

 

おれはもうねむい。

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