おれはもうおなかすいた(@複業薬剤師)
すっかりご無沙汰しておりますが、みなさん元気でしょう!あのですね、Twitterで組織に馴染めなかったときの話を聞きたい!とご依頼をいただいたので……
ぼくが実際にどのように馴染めずに、馴染めなかったにもかかわらず7年も組織にいて…どうなってしまったのか?そこから得た教訓、「迷わず逃げろ」についてもポジティブにお話していこうと思います。
最初からウェルカムでない職場はその後も歓迎はされない
配属先……これは人生ガチャだ。誰も自分で決めることができず、先方に決められ、運次第でよくも悪くもなる。
これは誰しもが共通で言えることだよね。
問題はその先で、いざ配属先が決まってごあいさつ!となったときの空気を感じてみて欲しい。ぼくはこのときに違和感を抱いた。
あれ?全然ウェルカムじゃないぞ?と……
むしろ人が足りていて、新卒の自分でも仕事がないことが2日でわかった。
ここが大切なんだけど、転職でも新卒入社でも「仕事がない」「すべき作業がない」ところは、辞める決断をすべきだなと今は思う。
一日中やることなくて、ボーッとしていられて、それなのに給料はもらえる……これほど楽なことはない。でもそれが危ない。
ハマると抜け出せなくなるから。だからハマる前に抜け出すのが正解。自分なんて、ハマっちゃって数年間は新卒ニートになっちゃったからね。
これほど楽なのに虚しく、何の意味もない時間の過ごし方をして人生を無駄にしてはいけない。今は本当に強くそう思う。
組織での孤立は窓際族への第一歩
そうはいっても、自分も最初から完全な新卒ニートだったわけでもない。
ごくたまにちょっとした作業をふられることはあった。でも、それすらも…「めんどくせーな!おれはネットサーフィンで忙しいんだ!」
なんて思うようになってたから、自分も本当にクソだったなと思う。
で、自分が新卒ニートライフを謳歌してしまった最大の原因は、組織からの孤立にある。
自分以外は全員女性。ワンフロア、一つのデスクの島に5人のお姉様に囲まれ……文字だけみればハーレムのよう。
ところが女子校よろしく、大人になってもいやがらせがあるのが女社会の掟。
控えめに言って、本当にクソなお姉様方だった。まだ歳が近いならわかるけど、入社当時のぼくが23歳で、その当時の年齢で上から50歳、45歳、40歳、40歳、35歳。
全員一回り以上は歳が離れている。それにもかかわらず子供のように仲良しクラブを作り、その仲良しさんすら時に裏切る。
ぼくは部署に配属されてすぐには、ここの真のボスが誰か?わからなかった。一見、ボスのように見えた人は、今思えばただヒステリックなときがあるだけでマシだった。
女社会の真のボスは、「大人しそうな人ほど怪しい」これだ。実際、最初はいい人そうに見えた人こそが真のボスだった。
で、入社半年くらいしたときに、このボスに誰の味方につくか考えた方がいいよ?と言われたときに、ぼくは彼女を否定した。そこからの転落はいうまでもない。
裏の顔を持つ女社会の真のボスにとって、自分を敵に女5人で団結するのはたやすい。
他部署からの仕事依頼がない限り、ぼくの一日はネットサーフィンで終わるようになった。せめてもの救いは、最初に一見ボスのように見えた人がユニットマネージャーで良心があったことだ。
新卒社内ニートになって4年が経ったくらいで、パートナーの影響もあり一念発起。仕事をふってくれとユニットマネージャーに頼むようになり、仕事ができるようになった。
でもやっぱり、そこは女社会で真のボスがいる世界。
女同士の表面的な結束はどうしても続き……言葉を発しても空回りばかりで、もういいやとなってしまい……最終的に自分は空気のような存在になった。
おはようございます。お昼入ります。お疲れ様でした。
彼女たちとの会話は基本的に一日この3つだけだ。
そんな状態で仕事がうまくできるはずもない。
これが2つ目の辞めるべきポイント。コミュニケーションをうまく取れない職場に長くいてはいけない。自分が消耗する。
最終的に自分は毎日、涙を浮かべながら電車に乗っていた。
ADHDゆえ耐えるのでなく違和感を感じたら辞める決断を
もっと早く辞めればいいのに、なんで辞めなかったんだ?
これは多くの人が思うことだろう。自分も思う。
これはADHDの特性なのか、ぼくはもともとすごく我慢をしてしまうところがある。それが、辞めなかった理由の一つ。
もう一つは、新卒ゆえに辞める基準がわからなかった。それが、ADHDの特性を助長させてしまったのだと今では思う。
なんとなく、辞めることは逃げることだというイメージが日本人にはあるような気がする。でもそんなことはない。
辞めることは、勇気のいることで自分と向き合うことだ。自分のことを大事にできるのは、自分しかいない。それは逃げることなんかじゃない。
変な組織ほど、都合のいいことを言って退職させないように仕向けたりする。そして、組織に長くいると多かれ少なかれ洗脳を受けるものだ。それが逃げてはいけない、という発想を生むのかもしれない。
違和感を抱いた組織を辞め逃げることは、自分を守るための勇気ある大切な選択だ。自分の心の声を正直に聞いてあげるのは、自分にしかできない。
耐えて7年いたことでよかったことはもちろんあるけど、それは7年を無駄にしたくないという後付けにすぎない。
少しでも辞めたいと思ったら、それがあなたの辞めるタイミングだ。それさえ知っていれば勇気が出なくても決断できる。
勇気が先でも決断が先でも、自分を守ることができればいいのだ。
今、違和感を感じていていまひとつ勇気が持てない人は、自分の心に正直になって向き合ってあげましょう。そして、少しでも辞めようと思うなら、辞める。そうすれば、あのとき離れてよかった……数年後にこう思えるはずだ。
おれはもうねむい。